とあるコスメブランドのリーフレット用カットの撮影をご依頼いただきました。
偶然にも、近い日程で別のクライアントのコスメブランドのinstagram用の撮影もあったので2回分での記事になります。
イメージ撮影ではスタイリングが大切になってきます。
商品の世界観を表現したり、使用シーンを想起させるような絵を作ったり、お正月などのイベントごとに合わせたスタイリングしたりといろいろあります。
私自身は実は0からスタイリングを提案するのががあまり得意ではないため、基本的にはデザイナーさんやスタイリストさんとご一緒したり、先方にある程度欲しいイメージを考えて頂いてそれをもとに作り込んでいったりします。
どちらにしても、カメラマンが一人でスタイリングから撮影までやるとなると1日に撮影できるカット数がかなり限られてしまうため、協業は必須かと思っています。
リーフレット用の撮影は、大きく使うキービジュアルの撮影から始まりました。
KVの方は真俯瞰でしっかりとレイアウトするもので、デザイナーさんと調整しながら作っていきます。
ライティングは最初は影をしっかりと出した爽やかめで作りましたが、最終的に柔らかめに落ち着きました。ライティングは特に指定がないおまかせの場合は、最初は参考画像に合わせて見てもらって、そこから欲しいイメージにすり合わせていくことが多いです。
全体のイメージのベースとなる写真とは別に合成用のハイライト等を調整したカットなども押さえて行きます。
仕上がりから逆算して素材を押さえるのは大事です。
その後は自然光で3,4カットほどのイメージ撮影でした。
太陽光があればよかったのですが、生憎の天気でしたので定常光を使ってスッキリとしたライティングを作りました。かなり好評いただけたので良かったです。
後日の撮影は、Instagramなどに使うためのイメージカット撮影でした。
こちらは、先方が撮影イメージを考えてくださり、小物なども持ち込み頂く形でした。簡単なラフも作っていただいていたので、アシスタントにある程度レイアウトを任せて、その間にライティングなどを整えてという流れで効率よく撮影していきました。ご希望のカット数がかなり多かったので、分業で効率よく回せたのは良かったと思います。(次回量が増えたりもしそうですが・・・)
ラフを見る感じでは、自然光が向いていそうなカットとライトを使用したほうが良さそうなカットがどちらもあったので、できるだけ先に自然光カットを終わらせて、夕方にキャンドルを使用したカットを持ってきて、その後にライトを使うカットという流れにしました。
なんだかんだで夕方のカットは、ギリギリ日没前に滑り込めて感じでした。冬場は本当に日照時間が短く、時間との勝負になりがちです。